DifyはOpenAI・ClaudeGeminiなどのLLM APIを使って、プログラミングなしでAIチャットボット・ワークフロー・エージェントを作れるオープンソースプラットフォームです。「自社専用のChatGPTを作りたい」「社内ドキュメントに答えるAIを社内に展開したい」という方に最適です。GitHubスター数14万超のOSSで、日本語コミュニティも活発です。

Difyでできること

  • RAGチャットボット: PDFや社内ドキュメントを学習させてドキュメントベースのQAを実現。「うちのマニュアルに基づいて回答するAI」を数時間で構築可能
  • AIワークフロー: 複数のAI処理をノードで繋いで自動化。「記事URLを入れたら要約→翻訳→Slackに送信」のような複雑なフローをGUIで構築
  • AIエージェント: Web検索・コード実行・外部ツール呼び出しができる自律型AIエージェントを構築。人間の指示なしに複数ステップを自律実行
  • マルチLLM対応: OpenAI・Claude・Gemini・Llama・DeepSeek・Mistralなど主要モデルを切り替えて利用
  • API公開: 作ったアプリをREST APIとして外部システムに組み込める
  • セルフホスト可能: オープンソースのためVPS上に自前で構築できる。データを外部に出したくない企業に最適

料金プラン(2026年最新)

プラン月額メッセージ/月メンバー数向いている人
Sandbox(無料)$0200回(1回限り)1名まず試したい個人
Professional$59/月5,000回/月3名個人開発者・小規模チーム
Team$159/月10,000回/月50名中規模チーム・業務利用
セルフホスト無料(サーバー費のみ)無制限無制限本格運用・データ管理重視

※ 年払いで約17%割引。Sandboxは200メッセージの一回限り付与(月次更新なし)のため本格利用はProfessionalプラン以上推奨。セルフホストはVPS代(月1,000〜3,000円程度)のみで無制限に使えるため、技術者がいるチームには最もコスパが良い。

クラウド版 vs セルフホスト版 比較

項目クラウド版(dify.ai)セルフホスト版
初期設定◎ ブラウザだけで即使える△ サーバー構築が必要(Docker)
コスト$59/月〜(Professionalから)サーバー代のみ(月1,000〜3,000円)
データ管理△ Difyサーバーに保存◎ 自社管理。機密データも安心
カスタマイズ○ UI・モデル設定可能◎ ソースコード改変まで可能
スケーラビリティ◎ プラン変更で即拡張○ サーバースペック次第
向いているまず試したい・小規模チーム本格運用・情報管理が重要な企業

RAGチャットボットを作る手順(クラウド版)

  1. アカウント作成: dify.aiにアクセスしてGoogleアカウントでサインアップ(無料)
  2. 知識ベースを作成: 左メニュー「知識」→「知識を作成」→PDFやURLをアップロード。Difyが自動でテキスト分割・ベクトル化を実行
  3. アプリを作成: 「アプリ」→「アプリを作成」→「チャットアシスタント」を選択
  4. LLMモデルを設定: 設定画面でAPIキーを入力してOpenAI GPT-4o・Claude・Geminiなど好きなモデルを選択
  5. 知識ベースを接続: 「コンテキスト」に作成した知識ベースを追加
  6. システムプロンプトを設定: 「あなたは○○の専門家です。以下の文書に基づいてのみ回答してください」と入力
  7. 公開・埋め込み: 「公開する」で共有リンクを生成するか、iframeコードをウェブサイトに埋め込み

ワークフロー機能の活用例

チャットボット以外に、複数のAI処理を繋ぐ「ワークフロー」機能が強力です。

  • コンテンツ生成パイプライン: 「キーワード入力 → 記事構成生成 → 本文生成 → SEOチェック → 出力」を全自動化
  • メール自動処理: メールの内容をAIが分類→要約→返信案生成→Slackに通知
  • データ抽出・変換: PDFや画像からテキストを抽出→構造化データに変換→スプレッドシートに出力
  • 多言語コンテンツ: 日本語テキスト→英語翻訳→品質チェック→承認フローの自動化

Dify vs 競合ツール比較

項目DifyChatGPT GPTsn8nFlowise
ノーコード度◎ 最も簡単
RAG対応◎ 充実
マルチLLM◎ 20種以上× OpenAIのみ
ワークフロー△ 限定的◎ 最強
セルフホスト×
日本語コミュニティ○ 活発
無料枠200回(クラウド)/ 無制限(セルフホスト)GPT-4o制限ありセルフホスト無料セルフホスト無料
向いている用途RAG+ワークフロー統合手軽なAIアシスタント業務フロー自動化シンプルなRAG構築

Difyが向いている人・向いていない人

  • 向いている: 社内ドキュメントに基づくFAQボットを作りたい企業・開発者 / OpenAI以外のモデルも試したいエンジニア / データをクラウドに出したくない企業(セルフホスト) / ワークフロー自動化とAIを組み合わせたい人
  • 向いていない: プログラミング知識がまったくなく、構築の手間をかけたくない人(ChatGPT GPTsの方が簡単) / OpenAIだけで完結させたい人 / とにかく素早くチャットAIを使いたいだけの人

まとめ

DifyはRAGチャットボットからAIワークフロー・エージェントまで一つのプラットフォームで構築できる強力なツールです。クラウド版で手軽に試せ、本格運用ではセルフホストでコストを抑えられる柔軟性も魅力です。まずはクラウド版の無料プランで社内文書QAボットを作ってみることをおすすめします。