結論:Gleanは社内のSlack・Google Drive・Salesforce・Jiraなど複数ツールを横断してAIで一括検索できるエンタープライズ向けツールです。個人向けの無料プランはなく、100名規模以上の企業での導入が主な用途です。
Gleanとは?エンタープライズAI検索の仕組み
Gleanは企業内に散在する情報を一元検索できるAI検索プラットフォームです。メール・Slack・ドキュメント・CRMなど100以上のデータソースをインデックス化し、自然言語で「先月のQ3レビュー資料」「顧客Aとの最新やり取り」のように検索できます。
単なるキーワード検索ではなく、権限設定を尊重した上でAIが文脈を理解して回答するため、自分がアクセス権を持つ情報のみが返ってきます。情報漏洩リスクを抑えながら社内ナレッジを活用できる点がエンタープライズ向けとして評価されています。
Gleanの主な機能
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 統合検索 | Slack・Gmail・Drive・Jira・Confluence・Salesforce・GitHub等100以上のデータソースを横断検索 |
| AI Answers | 検索クエリに対して関連ドキュメントを引用しながら直接回答を生成 |
| Glean Agents | 定型業務(週次レポート作成・顧客情報収集等)をAIエージェントで自動化 |
| ナレッジグラフ | 組織内の人・プロジェクト・ドキュメントの関係性を自動でマッピング |
| 権限同期 | 各ソースのアクセス権をリアルタイムで反映し、本人が見られない情報は返さない |
Gleanの料金プラン
Gleanは料金を公開しておらず、すべて問い合わせ・デモリクエストベースです。一般的に100名以上の企業が対象で、ユーザー数・データソース数・機能範囲に応じて見積もりが変わります。
| プラン | 対象 | 料金 |
|---|---|---|
| Standard | 中規模企業(100名〜) | 要問い合わせ(1ユーザー数千円〜/月 程度が相場) |
| Enterprise | 大企業・カスタム要件 | 要見積もり |
| 無料トライアル | デモ後に設定可能 | 公式からリクエスト |
競合のMicrosoft 365 Copilotが月額$30/ユーザー(約4,500円)であることを踏まえると、同等以上のコストになることが多いです。
Gleanの導入手順
個人が即座に使い始められるツールではなく、IT管理者による設定が必要です。
- デモリクエスト:公式サイト(glean.com)からデモを申し込む
- データソース連携:Slack・Google Workspace・Microsoft 365など使用するツールとOAuth連携
- インデックス作成:権限設定を保ちながら社内データをインデックス化(数日〜1週間程度)
- ユーザー招待:SSO(シングルサインオン)でユーザーを一括招待して利用開始
Glean vs 競合ツール比較
| ツール | 対象規模 | データソース数 | AI回答 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| Glean | 100名〜 | 100以上 | ✅ 引用付き | 要問い合わせ |
| Microsoft 365 Copilot | M365ユーザー全般 | Microsoft系のみ | ✅ | $30/ユーザー/月 |
| Notion AI | 個人〜中規模 | Notion内のみ | ✅ | $10/ユーザー/月〜 |
| Elastic Enterprise Search | 中〜大規模 | カスタム | △ | 要問い合わせ |
| Guru | 中規模〜 | 社内Wiki中心 | ✅ | $18/ユーザー/月〜 |
Gleanの強みはデータソース数の多さと権限同期の精度です。Microsoft 365環境に特化しているならCopilotの方がコスパが良く、Notion中心の組織ならNotion AIで代替できます。
こんな組織・用途におすすめ
- SlackとGoogle DriveとSalesforceを同時に使っており、情報が分散している組織
- 新入社員のオンボーディングに時間がかかっている(ナレッジ検索の効率化)
- カスタマーサポートチームが社内FAQを素早く参照したい
- セキュリティポリシーが厳しく、AIが権限外の情報を返さないことが必須な環境
Gleanのセキュリティとプライバシー対策
エンタープライズ導入を前提とするGleanは、セキュリティ・プライバシーを最優先に設計されています。
- SOC 2 Type II認証:第三者機関のセキュリティ監査を取得済み。金融・医療・法務など規制業種での導入実績あり
- 権限尊重検索(Permission-aware Search):各データソースのアクセス権をリアルタイムで同期。ユーザーが権限を持たない情報(Slack privateチャンネル・機密Drive等)は絶対に返さない
- データの学習利用なし:GleanはユーザーのデータをLLMのトレーニングに使わない
- 暗号化・SSO対応:通信・保存時の暗号化、Okta・Microsoft Entra ID・Google WorkspaceのSSOをサポート
- インフラ:AWSでホスト。リージョン選択が可能(北米・EU・アジア)
Gleanの実際の活用シーン
- 新入社員オンボーディング:「3か月前の〇〇プロジェクトの会議メモ」「競合A社の調査レポート」を自然言語で検索。ドキュメントの格納場所を知らなくても必要情報を即座に発見
- カスタマーサポート:顧客の問い合わせに対して「類似の過去事例・解決策」を社内から瞬時に検索しエスカレーションを削減
- セールス商談準備:「顧客名 + 最新やり取り」で検索し、Slack会話・メール・CRMメモ・提案資料を一括で把握してから商談に臨む
- プロダクト・エンジニアのナレッジ参照:「この機能のスペックはどこ?」「先月のインシデント記録は?」をSlack・Confluence・JiraをまたいでAIが回答