Cursorは「AIを中心に設計されたコードエディタ」で、2024年以降エンジニアの間で急速に普及しています。VS Codeをベースにしているため移行コストがほぼゼロで、Claude・GPT-4oなど最新AIモデルを使ったコーディング支援が充実しています。

Cursorとは?

CursorはVS Codeをフォークして開発されたAI統合コードエディタです。「AIとペアプログラミングする」感覚を最もストレートに実現しており、2025年の急成長で月間ARR $100M(約150億円)を突破したとされています。

  • Tab補完:次のコードをAIが予測して補完(GitHub Copilot類似・精度は上回る評価多数)
  • Chat:コードベース全体を参照しながらAIと対話
  • Composer:複数ファイルをまたいだ大規模な変更をAIが実行
  • Bug Finder:コードレビュー・リファクタリングを即座に実行

インストール方法

  1. cursor.com にアクセスし「Download」をクリック
  2. Mac / Windows / Linux 対応のインストーラーを実行
  3. 既存のVS Code設定・拡張機能を1クリックでインポート
  4. GitHubまたはメールアドレスでアカウント登録(無料プランあり)

料金プラン

プラン料金内容
Hobby(無料)$0月2,000回のTab補完、月50回のSlowモードリクエスト
Pro$20/月Tab補完無制限、月500回のFastモード(Claude・GPT-4o使用可)
Business$40/月Pro + チーム管理・SSO・利用状況分析

まず無料プランで試し、Tab補完の制限を感じたらProへのアップグレードがおすすめです。

主要機能の使い方

Tab補完

コードを書いていると自動的にグレーの提案が表示されます。Tabキーで確定、Escapeでスキップ。関数名を書き始めると実装全体を提案することも多く、「次の行が読める」感覚で開発が加速します。

Chat(⌘+L)

サイドパネルにチャット欄が開き、コードについて質問できます。@ファイル名でコンテキストに特定ファイルを追加可能です。

  • 「このエラーの原因を教えて」(エラーメッセージを貼り付け)
  • 「この関数にユニットテストを書いて」
  • 「このコードをTypeScriptに変換して」

Composer(⌘+I)

複数ファイルにまたがる大きな変更を指示できる機能。「新しいAPIエンドポイントをController・Route・Testまとめて追加して」といった複合的なタスクに向いています。変更内容はdiff表示で確認・拒否ができます。

インラインEdit(⌘+K)

コードを選択して⌘+Kを押すと、選択箇所だけに指示できます。「このループをより効率的に書き直して」「コメントを日本語で追加して」など局所的な修正に便利です。

Agent mode(自律コーディング)

Cursor 0.43以降で導入されたAgent modeは、コードの生成・実行・テスト・修正を自律的に繰り返す機能です。「ターミナルを実行してエラーを修正し、テストが通るまで繰り返す」といった作業をAIが自動で行います。

  • ⌘+I(Composer)でエージェントモードに切り替え可能
  • ターミナルコマンドの自動実行・エラー検出・再修正を自律的に繰り返す
  • Background Agents(バックグラウンド実行)で複数タスクを並行処理
  • Proプラン以上で利用可能

.cursorrules / Project Rules(プロジェクト専用AI指示)

プロジェクトのルートに.cursorrulesファイル(または.cursor/rules/ディレクトリ)を置くと、そのプロジェクト専用のAI指示を設定できます。毎回同じ指示を手入力する手間が省けます。

  • 「このプロジェクトではTypeScriptの厳格モードを使用」
  • 「コメントは日本語で書く」
  • 「テストフレームワークはVitestを使用」
  • 「コードスタイルはESLintの設定に従う」

GitHub上で公開されているプロジェクト別の.cursorrules集(awesome-cursorrules等)も参考になります。

MCP(Model Context Protocol)連携

CursorはMCPをサポートしており、外部ツール・データベース・APIとの連携が可能です。Cursor Settings → Features → MCPからサーバーを追加できます。

  • GitHub MCP: リポジトリ・Issue・PRをCursorから直接操作
  • Supabase MCP: DBスキーマを参照しながらコード生成
  • Slack MCP: チャットの内容をコンテキストに追加

Cursor vs Windsurf vs GitHub Copilot 比較

観点Cursor ProWindsurfGitHub Copilot
料金$20/月$15/月$10/月
Tab補完◎(予測精度高)
コードベース理解◎(全体参照)
複数ファイル変更◎ Composer/Agent◎ Cascade
Agent mode✅(Background含む)✅ Cascade✅ Copilot Workspace
MCP対応△(限定的)
モデル選択◎ Claude/GPT-4o/Gemini△ 限定的
既存エディタ独立(VS Code互換)独立(VS Code互換)VS Code/JetBrains拡張
.cursorrules相当✅ .windsurfrules

月額コストを抑えたいならCopilot($10)、最新AI機能を積極的に使いたいならCursor($20)が向いています。WindsurfはCursorとほぼ同等機能で$15/月と中間ポジションです。

こんな人におすすめ

観点Cursor ProGitHub CopilotWindsurf
料金$20/月$10/月$15/月
Tab補完精度
Chat・コードベース理解◎(全体参照)
複数ファイル変更◎ Composer◎ Cascade
モデル選択◎ Claude/GPT-4o/Gemini△ 限定的
既存エディタとの連携独立エディタ(VS Code互換)VS Code/JetBrains拡張独立エディタ(VS Code互換)

Copilotより高価ですがCursorはコードベース全体の理解力と複数ファイル変更が強力で、中〜大規模プロジェクトで特に威力を発揮します。Windsurfとの差は「Cascadeの使いやすさ vs Composerの成熟度」の好みで分かれます。

  • VS Codeユーザーでそのまま乗り換えたい(設定インポートで即移行)
  • Claude・GPT-4oなど複数モデルをコーディングで試したい
  • 既存コードベースへの機能追加・リファクタリングを効率化したい
  • GitHub Copilotより高精度な補完・Chat機能を求めている

こんな人におすすめ

  • VS Codeユーザーでそのまま乗り換えたい(設定インポートで即移行)
  • Agent modeで「コード生成→実行→テスト修正」を自動化したい
  • Claude・GPT-4oなど複数モデルをコーディングで試したい
  • 既存コードベースへの機能追加・リファクタリングを効率化したい
  • GitHub Copilotより高精度な補完・Chat機能を求めている